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提供される場合があります。クラウアントとのネゴシエーション結果によりサーバーと
最 良の接 続 が 確 立されます。
SSL/TLSキーが直接値変数として公開されている場合、構成によってロ
グに記録されたり公開されたりする可能性があります。キー値を変数と
して公開する場合は、厳密な変更とアクセスコントロールがあることを
確 認してくだ さい 。
SSLセッションキャッシュとタイムアウトにより、NGINXワーカープロセスはセッション
パラメータを一定時間キャッシュして保存できます。NGINXワ ー カ ー プ ロ セ ス は 、こ の
キャッシュを単一のインスタンス化内のプロセスとして相互に共有しますが、マシン間で
は 共 有しません 。すべ ての タイプのユースケース にお いて、パ フォーマンスや セ キュリ
ティに役立つ他の多くのセッションキャッシュオプションがあります。セッションキャ
ッシュオプションを相互に組み合わせて使 用できます。しかし、デフォルトなしで指定
すると、デフォルトのビルトイン セッションキャッシュがオフになります。
解説
この高度な例では、NGINXは、TLSバージョン1.2または1.3のSSL/TLSオ プ シ ョ ン 、高 く
評価されている暗号アルゴリズム、RSAま た は 楕 円 曲 線 暗 号（ ECC）形 式 の キ ー を 使 用
する機能をクライアントに提供します。クライアントが実行できる最も強力なプロトコ
ル、暗号、キー形式は、ネゴシエーションの結果です。構成は、10 MBの使用可能なメモ
リー割り当てで10分間ネゴシエーションをキャッシュするようにNGINXに指 示します。
テストでは 、ECC証明書は同等の強度のRSA証明書よりも高速であることがわかりま
した。キーサイズが小さいため、より多くのSSL/TLS接 続 を 提 供 で き 、ハ ン ド シ ェ イク
が 高速になります。NGINXを使用すると、複数の証明書とキーを構成して、クライアン
トブラウザに最適な証明書を提供できます。これにより、新しいテクノロジーを利用し
ながら、古いクライアントにサービスを提供できます。
この例では、NGINXはクライアントとのトラフィックを暗号化していま
す。ただし、アップストリームサーバーへの接続も暗号化される場合があ
ります。NGINXとアップストリームサーバー間のネゴシエーションは、
アップストリーム 暗 号 化レシピに示されています。
関連項目
Mozilla サーバー側 TLSページ
Mozilla SSL構成ジェネレータ
SSL構 成テストをSSLラボのSSLサーバーテストで実 行
| 第7章：セキュリティコントロール
77
7.5 アップストリーム暗 号 化
問題
NGINXとアップストリームサービス間のトラフィックを暗号化し、コンプライアンス規
制のための特定のネゴシエーションルールを設定する必要があります。そうしなければ、
アップストリームサービスがセキュリティで保護されないネットワーク通信になります。
解決法
HTTPプロキシモジュールのSSLディレ クティブ を 使 用して、SSLル ール を指 定します：
location / {
proxy_pass https://upstream.example.com;
proxy_ssl_verify on;
proxy_ssl_verify_depth 2;
proxy_ssl_protocols TLSv1.2;
}
これらのプロキシ ディレ クティブ は 、NGINXが 従 う 、特 定 の SSLルール を設 定します。
構成されたディレクティブにより、NGINXが、アップストリームサービスの証明書と
チェーン が 最 大 2つの証明書の範囲まで有効であることを検証するようにします。
proxy_ssl_protocolsディレクティブは NGINXがTLSバージョン1.2のみ使用するよう
指 定 し ま す 。デ フ ォ ル ト で は 、NGINXはアップストリーム証明書を検証せず、すべての
TLSバージョンを受け入れます。
解説
HTTPプロキシモジュールの設定ディレクティブは多数あり、アップストリームトラフ
ィックを暗号化する必要がある場合は、少なくとも検証をオンにする必要がありま
す。proxy_pass ディレクティブに渡される値のプロトコルを変更するだけで、HTTPS
を介してプロキシできます。ただし、これはアップストリーム証明書を検証しません。
proxy_ssl_certificateやproxy_ssl_certificate_keyのようなその他のディレクティブ
は、一層にセキュリティのためにアップストリーム暗 号化をロックダウンすることを可
能 に し ま す 。ま た 、proxy_ssl_crlまたは証明書失効リストを指定することもできます。
このリストには、無 効と見なされなくなった証明書が表示されます。これらのSSLプロ
キシ ディレ クティブは 、独 自の ネットワー ク内または パ ブリックインターネット全 体 で
システムの通信チャネルを強化するのに役立ちます。
7.6 ロケーションの保護
問題
シークレットを使ってロケーションブロックを保護する必要があります。
7.5 アップストリーム 暗 号 化 |
78
解決法
セキュアリンクモジュールとsecure_link_secretディレクティブを使 用して、リソースへ
のアクセスをセキュアリンクを持つユーザーに制限します：
location /resources {
secure_link_secret mySecret;
if ($secure_link = "") { return 403; }
rewrite ^ /secured/$secure_link;
}
location /secured/ {
internal;
root /var/www;
}
この構成により、内部および公開のロケーションブロックが作成されます。公開ロケーション
ブロック/resourcesはリクエストURIに、secure_link_secretディレクティブ に 提 供され
たシ ー クレットで 検 証 できる md5ハッシュ文字列が含まれていない限り、403 Forbidden
が 返されます。URIのハッシュが検証されない限り、$secure_link変 数は空の文 字 列 です。
解説
シークレットを使用してリソースを保護することは、ファイルを確実に保護するための
優れた方法です。シークレットはURIと の 組 み 合 わ せ で 使 用 さ れ ま す 。次 に 、こ の 文 字
列はmd5ハッシュされ、その md5ハッシュの16進ダイジェストが URIで 使 用されます。
ハッシュはリンク内に配置され、NGINXによって評価されます。NGINXは 、ハ ッ シ ュ
の後のURIにあるため、要求されているファイルへのパスを認識しています。NGINX
は、secure_link_secretディレクティブを介して提供されるため、あなたのシーク
レットも認識しています。NGINXはmd5ハッシュをすばやく検証し、URIを$secure_link
変数に格納できます。ハッシュを検証できない場合、変数は空の文字列に設定されま
す。secure_link_secretに渡される引数は静的な文字列でなければならない点に注意
してく だ さ い 。変 数 に す る こ と は で き ま せ ん 。
7.7 秘 密を使 用したセキュアリンクの生 成
問題
シークレットを使 用してアプリケーションからセキュアリンクを生 成する必 要があります。
解決法
NGINXのセキュアリンクモジュールはmd5ハッシュ文字 列の16進ダイジェストを受け入
れ ま す 。こ の 文 字 列 は 、URIパ ス と シ ー ク レ ット を 連 結 し た も の で す 。最 後 の セ ク シ ョ ン
に基づいて、/var/www/secured/index.htmlにファイル があ ると仮 定してレシピ 7.6、前の
構 成例で機 能するセキュアなリンクを作 成します。
| 第7章：セキュリティコントロール
79
md5ハッシュの16進 ダイジェストを 生 成 するには、Unixのopenssl コマンドを使 用でき
ます：
$ echo -n 'index.htmlmySecret' | openssl md5 -hex
(stdin)= a53bee08a4bf0bbea978ddf736363a12
こ こ で は 、保 護 し て い る URI、index.htmlを、シークレットと連結した状態で示します：
シ ークレットは mySecretで す 。こ の 文 字 列 は openssl コマンドに渡され 、md5 の16進ダ
イジェストが出力されます。
以下は、Python標準ライブラリに含まれているhashlibラ イブ ラリを 使 用して Pythonで
構 築さ れてい る同じハッシュダイジェスト の 例 で す：
import hashlib
hashlib.md5.(b'index.htmlmySecret').hexdigest()
'a53bee08a4bf0bbea978ddf736363a12'
このハッシュダイジェストが できたので、URLで 使 用 で き ま す 。こ こ で の 例 は www.example.
comが/resources ロ ケ ーション を 介して ファイル /var/www/secured/index.html をリクエス
ト し ま す 。完 全 な URLは次のとおりです：
www.example.com/resources/a53bee08a4bf0bbea978ddf736363a12/
index.html
解説
ダ イ ジ ェ ス ト の 生 成 は 、さ ま ざ ま な 方 法 で 、多 くの 言 語 で 実 行 で き ま す 。留 意 点 ： URIパ
スはシークレットの前に配置され 、文字列にはキャリッジリターンがなく、md5ハッシュ
の16進 ダイジェ スト を 使 用してくだ さい 。
7.8 有効期限のあるロケーションの保護
問題
将来のいつかの時点でに期限切れになるクライアントに固有のリンクを使用して、ロケー
ションを 保 護する必 要があります。
解決法
セキュアリンクモジュールに含まれている他のディレクティブを利用して、有効期限を
設 定 し 、セ キ ュ ア リ ン ク で 変 数 を 使 用 し ま す ：
location /resources {
root /var/www;
secure_link $arg_md5,$arg_expires;
secure_link_md5 "$secure_link_expires$uri$remote_addrmySecret";
if ($secure_link = "") { return 403; }
if ($secure_link = "0") { return 410; }
}
7.8有効期 限のあるロケーションの保 護 |
80
secure_linkディレクティブはカンマ区切りの2つのパラメータを取ります。最 初のパラメー
タはmd5ハッシュを持つ変数です。この例では、md5のHTTP引 数 を 使 用して います。
2番目のパラメータは 、リンクが 期限切 れになる時 間をUnixエポック時間形式で保持する
変 数 です。secure_link_md5ディレクティブ は md5ハッシュの生成に使用される文字列の
形式を宣言する1つのパラメータを取ります。他の構 成 同様に、ハッシュが検 証しない 場
合には、$secure_link変数は空の文字列に設定されます。しかし、この使用事例の場合、
ハッシュ が 一 致して、時 間 が 失 効して いる 場 合 $secure_link変数は0に設 定されます。
解説
リンクを保護するこの使用法は、レシピ 7.6に示されているsecure_link_secretよりも
柔軟性があり、見た目もすっきりしています。これらのディレクティブを使用すると、ハッ
シュ文字列でNGINXで使用できる変数を数にかかわらず使用できます。ハッシュ
文字列でユーザー固有の変数を使用すると、ユーザーはセキュリティで保護されたリ
ソースへのリンクを交換できないため、セキュリティが強化されます。$remote_addrま
たは$http_x_forwarded_forなどの変数、またはアプリケーションによって生成された
セッションcookieヘッダーを使用することが推奨されます。secure_linkの 引 数 は 、任 意
の変数から取得でき、最適な名前を付けることができます。条件：アクセスはあります
か？設 定された時間 内にアクセスしますか？アクセスがない場 合：禁止 。アクセスがあ
るものの、遅れた：失効。HTTP410「ページが削除されました」は失効したリンクに一
番適しています。この状態は永久だと認識されているためです。
7.9 有 効 期 限のあるリンクの生 成
問題
有 効 期 限 のあるリンクを生成 する必要があります。
解決法
Unixエポック形式で有効期限のタイムスタンプを生成します。Unixシ ス テ ム で は 、次 に
示される方法で日付を使用してテストできます：
$ date -d "2020-12-31 00:00" +%s --utc
1609372800
次に、secure_link_md5ディレクティブで構成された文字 列と一 致するように、ハッシュ
文字列を連結する必要があります。このケースでは使用される文字列は1293771600/
resources/index.html127.0.0.1 mySecretです。md5ハ ッ シ ュ は 、単 な る 16進ダイジェスト
と は 少 し 異 な り ま す 。こ れ は 、base64でエンコードされたバイナリ形式のmd5ハッシュで、
プ ラ ス 記 号（ +）がハイフン（-）に 変 換 さ れ 、ス ラ ッ シ ュ（ /）が ア ン ダ ー ス コ ア（ _）に 変 換
さ れ 、等 号（ =）が 削 除 さ れ て い ま す 。以 下 は 、Unixシステムで の 例 で す：
| 第7章：セキュリティコントロール
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