55
で実 行 できます。Puppetを使用すると、マニフェストはサーバー上で実行されてから、
エージェントに 送 信されます。これ は 、エージェントにそのエージェントに向けた構成
のみが配信され、他のサーバー向けの追加の構成が配信されないようにするために重
要です。Puppetで は 非 常 に 高 度 な パ ブ リ ッ ク モ ジ ュ ー ル を 多 数 利 用 で き ま す 。こ う し た
モジュールで始めると、構成をすぐに開始できます。GitHubのVoxPupuliのパブリック
NGINXモジュールが、NGINX構 成をテンプレート化します。
関連項目
Puppet ドキュメンテーション
Puppet パッケージドキュメンテーション
Puppet サービスドキュメンテーション
Puppet ファイルドキュメンテーション
Puppet テンプレート化ドキュメンテーション
Vox Pupuli NGINX モジュール
5.5 Chefを使ったインストール
問題
Chefを 使 用して NGINXをインストール、構成し、NGINX構 成 をコ ードとして 管 理し 、
その他のChef構 成に準 拠する必 要があります。
解決法
テンプレ ート を 使 用して NGINXをインストールし、構成ファイルを定義するレシピを
使用してクックブックを作成し、構成が配置された後にNGINXがリロードされるよう
に し ま す。以 下 は レ シ ピ 例 で す：
package 'nginx' do
action :install
end
service 'nginx' do
supports :status => true, :restart => true, :reload => true
action [ :start, :enable ]
end
template 'nginx.conf' do
path "/etc/nginx.conf"
source "nginx.conf.erb"
owner 'root'
group 'root'
mode '0644'
notifies :reload, 'service[nginx]', :delayed
end
5.5 Chefを使ったインストール |
56
packageブロックでNGINXをインストールします。serviceブロックは、NGINXが開始
されて起動時に有効になっていることを確認し、その後残りのChefに対し、nginxサー
ビスがどのようなアクションをサポートするか残りのChefに宣言します。templateブロッ
クはERBファイルをテンプレートとし、ファイル の所有者とグループをrootにしてその
ファイル を/etc/nginx.conf に 配 置 し ま す 、ま た 、templateブロックはmodeを644に設定
して、nginxサービスにリロードするよう通知しますが、:delayedステートメントにより
Chef実行の終了が宣言されるまで待機します。テンプレート化された構成ファイルは
含 ま れ ま せ ん 。デ フ ォ ル ト の NGINX構成ファイルをインストールするシンプルなもの
や、ERBテンプレートのループや変数置換により複雑になるものもあります。
解説
Chefは、Rubyをベースにした構成管理ツールです。クライアント サーバー構成で実行す
ることも、Chef Zeroとして 知られ る単 独の 構 成 で も 実 行 できます。Chefに は 、パ ブ リ ッ
クのクックブックや、スーパーマーケットと呼ばれる非常に大きなコミュニティがありま
す。スーパーマーケットによるパブリッククックブックはBerkshelfと呼ばれるコマンドラ
インユーティリティを使ってインストール/保 守 可能 です。Chefは非常に多機能であり、
ここに示したのはほんの小さなサンプルです。スーパーマーケットのパブリックNGINX
クックブックは柔軟性が高く、パッケージマネージャーまたはソースからNGINXを簡単
にインストールするオプションや多数の異なるモジュールをコンパイルしてインストール
する機能、そして基本構成をテンプレート化する機能を提供します。
関連項目
Chef ドキュメンテーション
Chef パッケージ
Chef サービス
Chef テンプレート
Chef Supermarket for NGINX
5.6 Ansibleを使ったインストール
問題
Ansibleを 使 用して NGINXをインストール、構成し、NGINX構 成 をコ ードとして 管 理し 、
その他のAnsible構 成に準 拠する必 要があります。
解決法
Ansibleプレイブックを作成して、NGINXをインストールしてnginx.conf ファイルを管 理
し ま す。以 下 が 、NGINXをインストールするプレイブックのためのタスクファイルの一
例です。構成ファイルがテンプレートになっていること、NGINXが 実行されていること
を 確 認してくだ さい 。
| 第5章：プログラマビリティと自動化
57
- name: NGINX | Installing NGINX
package: name=nginx state=present
- name: NGINX | Starting NGINX
service:
name: nginx
state: started
enabled: yes
- name: Copy nginx configuration in place.
template:
src: nginx.conf.j2
dest: "/etc/nginx/nginx.conf"
owner: root
group: root
mode: 0644
notify:
- reload nginx
packageブロックはNGINXをインストールします。serviceブロックはNGINXが開始さ
れ、起動時に有効化されていることを確認します。templateブロックはJinja2 ファイル
をテンプレート化し、結果として生成されたものをファイルの所有者とグループをroot
にしてそ のファイル を /etc/nginx.conf に 配 置します。templateブロックはmodeを644に
設定し、nginxサービスにリロードするよう通知します。テンプレート化された構成は含
ま れ ま せ ん 。デ フ ォ ル ト の NGINX構 成ファイルのように単 純な場 合もあれば、Jinja2
テンプレート言語のループと変数置換を伴う非常に複雑なものになる場合もあります。
解説
Ansibleは、Pythonをベースにした、広く使用されているパワフルな構成管理ツールで
す 。タ ス ク の 構 成 は YAMLで 行 わ れ 、フ ァ イ ル の テ ン プ レ ー ト に は Jinja2テンプレート言
語を 使 用します。Ansibleは 、サ ブ ス ク リ プ シ ョ ン モ デ ル の Ansible Towerというサーバー
を提供します。しかし、通常Ansibleはローカルマシンからの実行、サーバを直接構築す
るためクライアントへの実行、スタンドアロンでの実行で利用されます。Ansibleはサー
バに対しSSHで接続し、構成ファイルの内容を実行します。他の構成管理ツールと同様
に、パブリックにロールを共有する大規模なコミュニティがあります。Ansibleのコミュ
ニティは Ansible Galaxyと呼ばれます。プレイブックで利用できる非常に洗練されたロー
ルを見つけることができます。
関連項目
NGINX 提供のAnsibleロール
Ansible ドキュメンテーション
Ansible パッケージ
Ansible サービス
Ansible テンプレート
Ansible Galaxy
5.6 Ansibleを使ったインストール |
58
5.7 SaltStackを使ったインストール
問題
SaltStackを 使 用して NGINXをインストール、構成し、NGINX構 成 をコードとして 管 理
し 、そ の 他 の SaltStack構 成に準 拠する必 要があります。
解決法
パッケー ジ 管 理 モ ジュール を 介して NGINXをインストールし、必要な構成ファイルを
管理します。以下は、ステートファイル（Salt State file [SLS]）の 例 で す 。こ の フ ァ イ ル が
nginxパッケージをインストールし、サービスが実行され、起動時に有効になり、構成
ファイルに変更が加えられた場合にリロードすることを確 認します：
nginx:
pkg:
- installed
service:
- name: nginx
- running
- enable: True
- reload: True
- watch:
- file: /etc/nginx/nginx.conf
/etc/nginx/nginx.conf:
file:
- managed
- source: salt://path/to/nginx.conf
- user: root
- group: root
- template: jinja
- mode: 644
- require:
- pkg: nginx
これはパッケージ管理ユーティリティを介してNGINXをインストールし、nginx.conf 管
理する基 本 的 な例です。NGINXパッケージはインストールされ、サービスが実行され
て い て 、起 動 時 に 有 効 に な りま す。SaltStackを 使 用 す る と 、例 示 の と お り 、Saltによって
管理され、さまざまなテンプレート言語によってテンプレート化されたファイルを宣言
できます。テンプレート化された構成ファイルは含まれません。デフォルトの NGINX
構 成ファイルのように単 純な 場合もあれ ば、Jinja2テンプレ ート言 語 のル ープ と変 数
置換を伴う非常に複雑なものになる場合もあります。この構成では、requireステート
メ ン ト が あ る た め 、フ ァ イ ル を 管 理 す る 前 に NGINXをインストールする必要があるこ
と も 指 定 さ れ て い ま す 。フ ァ イ ル の 配 置 後 、NGINXはサービスにwatchディレ クティブ
があるためにリロードされ、reloadディレクティブがTru eに 設 定 さ れ て い る た め 、再 起
動ではなくリロードします。
| 第5章：プログラマビリティと自動化
59
解説
SaltStackは、YAMLでサーバーのステートを定義するパワフルな構成管理ツールです。
SaltStackのモジュールはPythonで記 述 できます。Saltは 、フ ァ イ ル だ け で な く 状 態 の
Jinja2テンプレート言語を提供します。しかし、ファイルの場合には、Mako、Python自体
など、その他多くのオプションがあります。SaltStackは 、マ ス タ ー （ 主 人 ） と ミ ニ オ ン （ 従
者）の用語を使用してクライアントとサーバーの関係を表します。ミニオンも単独で実
行できます。しかし、マスター・ミニオン間のトランスポートの通信は、その他とは異な
り、SaltStackを差 別化します。Saltでは、Saltエージェントへの 伝 送にZeroMQ、TCP、
Reliable Asynchronous Event Transport (RAET) を 選 択 で き ま す 。ま た は 、エ ー ジ ェ ン ト
を使わずにマスターがSSHすることもできます。トランスポート層はデフォルトで非同期
であるため、SaltStackは、マスターサーバーへの負荷が少ない多数のミニオンにメッセー
ジを配 信 できるように構 築されています。
関連項目
SaltStack NGINX モジュール
SaltStack ドキュメンテーション
SaltStack インストールパッケージ
SaltStack マネージドファイル
SaltStack Jinjaを 使ったテンプレート化
5.8 Consulテンプレートによる構成の自動 化
問題
Consulを使用して環境の変化に対応するために、NGINX構成を自動化する必要があ
ります。
解決法
consul-templateデーモンとテンプレートファイルを使用して、選択したNGINX構成フ
ァイルをテンプレート化します：
upstream backend { {{range service "app.backend"}}
server {{.Address}};{{end}}
}
この例は、アップストリーム構成ブロックをテンプレート化するConsulテンプレート
フ ァ イ ル で す 。こ の テ ン プ レ ー ト は 、app.backendとして 識 別さ れる Consul内のノードを
ル ープします。Consulの 各ノードにテンプレートはそのノードのIPアドレスを 使 用して
サーバーディレクティブ を生 成します。
5.8 Consuテンプレートによる構成の自動 化 |
..................Content has been hidden....................
You can't read the all page of ebook, please click here login for view all page.